今日も一日　お疲れさまです




心を決したある火曜日、とうとう自分に勝った！と
ばかりに、でもモジモジモジモジ　歯医者へ。

うぃ〜〜〜〜ん　きゅい〜〜〜〜ん　がり、がりがり
その頭の中に深く刻まれた音は、やっぱり変化なし。

・・・・・・・・・・言いしれぬ心持ち、終わるまで
はどぉ〜〜〜〜がんばっても押さえられない気持ち。

　　　　　　　逃げたい！！！！！！

しかし　決戦を挑んだのは自分　絶対逃げない！
で最初の火曜日、チェック　歯形　治療

　　　　　　　逃げたい！！！！！！

しかし思いのほか何ともないのは先生いわく
”がまんすることになれてますね！鍛えられた感じですね！”

痛いはずの治療　毎週火曜日　こうなったら徹底的に
お願いします！！！！完璧に噛む喜びを味わえる歯に
一切問題の無い歯にしてしまってください！！！！

言ってしまった　膨大な火曜日の恐怖を味わう事に
なった　　そこそこ生活にも影響しちゃってくれて
計画停電きたらどうしますか？と先生　そのまま仮眠
ってことで納めました。

しかしもうすぐ　あれも噛める　これも噛めると思うと
この決戦の火曜日計画　勝つしかないのでありました。

この間　不意に余震　先生手元狂いちがう歯を
きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜んしてくれて　
”あ〜〜〜これくれいは大丈夫です！！！！”

今度聞き難かったこの部分のこと　問い正そっと！


中川謙太郎

pspもやくにたつのぉ〜〜〜消してりゃやくだつぅー？

なるべく長く遊べるように今日は真っ暗にして話をしよう


パパの秘密をこっそり教えよう　パパはお化けが大嫌い
”ヘェ〜〜〜〜パパ恐がりぃ〜〜〜”思えば家族は僕の
いろんなことを　知らない　これはチャンス！伝えよう！


いいだしっぺのママ、ママは怖い話が大好き！ぼくを
見る目はいつもと違う　子供みたいなママが新鮮


輪に入れないお兄ちゃん、ぎゃーぎゃーやってたら
コーラ片手に”なにくだらない事やってんの！！！”

タバコ臭いけど聞き耳立ててときどき笑ってる
こんな兄ちゃん初めてみた！！ママの怖い話に

真っ先に表情を変えたのはパパ、ぼくはトイレに
いけなくなった　八島作戦続行中　トイレもなにも

電気は使わず家族で仲良く過ごすパパの勝手なルール
にもだんだん慣れて来た　にいちゃんも遊びに行けない
ねぇ〜ちゃんも　まだ何も話してないのはねーちゃん

黙って窓から空を見ている　”ね〜ちゃん、どうしたの？”
涙ぐんで”もっと役に立ちたい”それだけゆってママを見た

ママの笑顔が光に見えて　パパのだじゃれが安心に聞こえる
兄ちゃんも姉ちゃんもこんな風にぼくやパパ　ママと
一度もいたことないのに　パパのだじゃれにだんだん
笑い始めた　　”A４でえぇ−よん〜〜〜”

そんな我が家の八島作戦　こんな家族でもこんなに
安心　こんな家族でもぼくは大好きだった　小５　春

勇気を出してあの子にラブレター書いた事　ついつい
話しちゃったら　”告れよ！”にいちゃん　”へぇ〜あんたがねぇ”
ねえちゃん　”うそうそマジで、もうそんな時期かねぇ”
ママ　”いいかちゃんと渡せ！書いたら渡せ！後悔しないように
パパ　


八島作戦中断の朝　ぼくは鞄に初めての勇気の手紙を
プラグイン　初めての家族全員からの”がんばれよ！

震災の事もあるんだけど　違うドキドキ”伝達八島作戦”
出発の朝だった　　　よぉ〜〜〜しあたってくだけろ〜〜

くだけてどぉ〜〜する！　思春期の姉　兄にはさらなる
秘策でもあるのか〜〜〜〜〜！何か分からないドキドキが
芽生えた僕の八島作戦　とーちゃん、ネタ考えないと
今日はむりだから！

おう！といってふりむいた父ちゃんの大きな背中だった。



中川謙太郎

　　　　今日も一日　おつかれさまです



さあ　今日も朝が来た　今日は何度？暑いのか寒いのか
よくわからない朝　気持ちいいような不安なような

街路樹のはなみずき　白い花をみています　なんでみんな
見向きもしない？　こんなに健気に風に泳いで　かわいい

オフィスはいつものため息中心のなりたち　誰も”とりあえず”
笑ってるようで　入り口の季節の花が嘘に見える

ここで最初のアイスクリーム　お昼ご飯もそこそこに
午後の仕事の段取りをチェックしながらつまむアイスクリーム

午後の紅茶はてめぇ〜〜で入れな！と言いたくなるほど
催促紅茶　ついでにお願い！禁止令でもだしたりして
キャラにないことするのがこわい　きっとだぁ〜〜れも
ホントの私を知らない　だのに何故か見透かしてくる
ハナミズキ　きみの前では私は裸だ！！！！

退社前のひととき　も　束の間もたもたしてると用事を
言いつけられそうだ　でもあと３分で時給が伸びる
ここは上手になんどもなんども見まくった書類をガン見！

やったぞやった！退社時間！！今日こそ狙いのあの靴を
家に持って帰るでごんす！一人浮かれる退社時間！！！

駅を降りて目的地までもたない私のアイスクリーム
朝はいっつも”今日はがまん！！”　でも帰りの道には
いつもこれ！　イチゴとチョコのアイスクリーム

あれあれあれれ！６時閉店！！　計画停電なるほどなるほど
それじゃ今日こそビーフストロガノフ自作チャレンジ！！

と思って３歩歩いていたら　疲れが襲う夕暮れ駅前
せっかくその気になったけど　そんなのいつものことです

鍵を開けて灯りを付けず　のどの渇きは　アイスクリーム
ソーダのがりがり　アイスクリームもう一個あるけど

お風呂上がりの　　　アイスクリーム
シャワーを浴びて　洗濯して　イスに座ってテレビ付け

ふゎ〜〜〜〜〜〜眠たくなって来た　まだ９時ではあるけど
そろそろしめの　アイスクリーム　うとうと　うとうと

夢の世界は豪快で　ジョニデにブラピ　綺麗な女優
目の前で話をしてる　私は　そしてアイスクリーム



中川謙太郎

　
　　今日も一日　おつかれさまです



むかし　あるところに　男がおりました
男は、大草原の広がる平地を小高い森から

ただじっと眺めていました　風の音　森の音
草原の音　耳をたて　ただただ聞き入って
いました。

時々　鳥や牛など　動物の鳴き声がしますが
大自然の音は　男をとりこに　やがて足下に

ねそべったりして日差しの気持ちいい斜め右
の太陽を浴びて　ただただ聞き入っていました

やがて何の音？というような音に気が付きました
ドックン　ドックン　ドックン・・・・・・・

一定の感覚で響いてくる音に気がつきました
男は早速それを真似ようと大地を手で叩きました

ちがうなぁ〜〜〜何を叩いても真似出来ない
男は家に戻りありとあらゆるものを叩いて
さっきのあの音を真似てみました。がどれもちがう

いい加減飽きて来て　食料を入れてある壷に叩いて
いた棒っきれを投げました　ぼ〜〜〜んぼ〜んぼん

男はハッとしました　棒っきれで壷を叩いてみました
ぼんぼんぼん　ぼんぼんぼん　ぼんぼん　ぼんぼん

んんん！！！！！ちかい！！！！

男はもっと似せようと叩き続けました　叩いてる
うちに”ぼん”と”ぼん”の間に足踏みの音を入れたり

地べたを叩いたり　壷の縁を叩いたり
翌日いつもの場所で壷を持って行きまた叩きはじめ
ました　そもそも昨日のあの音はなんだったのか？

男は叩くのをやめ　昨日のあの音を探しました
いつもの音はする　でも昨日のあの音・・・・・・

昨日のように寝そべって耳をすまして・・・・・・
ドックン　ドックン　ドックン・・・・・・・・・

うつ伏せになり　ドックン　ドックン・・・・・・
昨日より大きい！！！なんでだ？！　なにげなく
胸に手をやりもっと地面に耳を付けやすくしてみて
ドックン　ドックン　あれ？音と胸で動いてるもの
のタイミングが同じ？？　ドックンドックン・・・

おれの胸は動いている　しかも風の音や森の音と
ともに遊んでるみたいだ

おとこはなんだかうれしくなりました　森と風と
いっしょに音を出しながらおれの胸は動いている

むかし　おとこがいました　森と風と草原と共に
壺を叩きながら遊んでるおとこが　いました

大地のありとあらゆるものと繋がりたいと思うとき
おとこは　胸に手を当て　壺を叩き　目をとじ
この星と一体になることを心から喜んだのでした。

ドックン　ドックン　ボンボンボンボン・・・・・




中川謙太郎

　　　きょうも一日　お疲れさまです



季節は春　足下に　道ばたに　公園にそこかしこに

芽生える植物　雑草から高級な取引の商品まで

何を考えているのかな　何か考えているのかな

ぐんぐん伸びる　ぐんぐん根をはり　何も言わずに

泣く事も笑う事もなく　ただただ黙って命をつくす


彼らには　言葉はない　彼らには靴も洋服も

家も財産もない　でも何も無いんじゃない


命も欲も生きる力も　伝える力も　散る力も

持っている　ぼくより持っている　命をつくす

見つけたら観察してみよう　かわいらしく

力強く　生きる力を伝えてる　命の定めを伝えてる

春をみるとき　それを探そう　

春を見るとき　それを見つけて

春を見るたび　教えてもらおう

音がしそうな命の様だよ

唯一無二の命の様だよ


考えて　だめだと思ったら　考えるの辞めよう
黙って緑を見つめて下さい　生きる力を見つめて
ください　答えなんていらないから　自然にとけて
緑になろう　そして体の真ん中から聞こえる音に
耳をすまして　かわいいくせにかっこいいから



中川謙太郎