みなさん、今日も一日お疲れさまです。
　　
僕は、かなり昔、中学２年生くらいからの映画好きでして実は、
絵も音楽も映画からではなかったかなぁと思うくらいです。
しかし、世の中でいう映画好きとは少し違うのが、民放でやる
映画をランダムに観るのがすきでした。わけのわからない映画も
良く知ってる映画も何回も観てると思います。

淀川長治さんが御存命のころ、淀川さんの解説を聴くのも大好きで
ビデオや映画館にあしを運ぶ事はかなり後になってからでした。

リオブラボーというジョンウェインやディーンマーティン、リッキーネルソンが
出てくる映画がありました。その中に監獄を守るおじいちゃんがいて
この人が観たいがために高校のころ、組んでいたバンドのメンバーにビデオレンタルしてもらって、映画の中の音楽シーンなんかを
「これやろーぜ！」僕がいうと「こげな昔の音楽やりとーない！」
なんて言い合いしながらでも仕舞にはみんなで楽しんでやってました。

口笛やハープ、カントリーソングETCライブハウスでコピー（超へたくそ）をやると決まって「おまえたちがなんでこげな音楽しっとーとや？」「なんでやろーってきになるとや？」なんて良くきかれてたのを思い出します。

当時、流行っていたものには見向きもしないってわけでもなく、たとえば
whoというバンドのmy generetionのあとにカントリーロードやったり。

とにかく、映画から受けた影響はすごいです。
絵でも同じで、ウ”ィスコンティという監督さんがダリの絵が好きでと淀川さん
がいえば「ダリってだりぃ」とおふくろに聞き、おふくろは絵が好きだったから
知ってると思って聴くと「あたしは、すかん！」
といって教えてくれないので翌日学校の美術の先生に聞き、「ダリ？おまえ中川
ダリに興味があるとか？」といわれ「はい！」というと「ダリはまだハヤかぁ！」
なんてわけのわからん返事をもらったり、

音楽は、もうおれよりも両親が映画音楽大好き夫婦でしたからよく風呂から
「た〜た〜たた〜た〜た〜たた〜」と母、姉が「おかあさん、それなん？」
「か〜ぜ〜とともに〜さり〜ぬた〜い」なんて歌メロにのせて返事したり
。

今思えば、淀川長治さんが僕に海外のいろんな文化の断片を教えてくれていたんだ
と気つ”かされます。亡くなられた時のこと、あまり覚えてないんです。
もう一度、あの解説を聴きたい、そんな気持ちでいっぱいです。
しかし、映画、絵画、音楽ってほんとーにいいもんですね、
それでは今日はこのへんで、さよなら、さよなら、さよなら。　　

淀川さん、ありがとう。


　　　　　　　　　　　　謙太郎