みなさん、今日も一日、お疲れさまです。


おびえ続けた日々、震え続けた日々、それでも
励まし合い、それでも、おどけてみせた、

空襲の屍を見ながら、瓦礫の山を見つめながら
それでも”終わりの日”を願って、もう勝利も敗退

もなく、ただただ、出かけた家族の帰りを待ち
、ボロボロでも助け合い、生き抜いたこと、

１９４５の今日、不安と恐怖、疲れとどん底
を胸に、あれは終わった。死んだ方がよかった

という人、なにを言う馬鹿やろうという人、
歌いたい歌が歌えなくなった子供達、それしか
しらない歌だった。あこがれをいきなり否定
された子供達。

ときには大人がいった。”よかよか！うたえうたえ！
それしかしらんっちゃもん！よかくさ！”

憲兵の見回りの中、瓦礫の整理もそのままに
GIがお菓子を投げる。GIが欲望をばらまく。

大人達は知っていたのでしょう。くやしさは
人の道を作り始めた。とまどう子供達に示す

ため”急がばまわっ”た。終わりの日が始まりの
日である事を胸に先祖達は、歯を食いしばって

今日を今、僕にくれた。今日が行こうとしている。
御先祖さま、本当にありがとう。

みんなの明日が良い一日になりますように
また、明日。


謙太郎