みなさん、今日も一日、お疲れさまです。


その頃、丁度「フットルース」という映画が
流行っていました。中３でした。そのカセット
を指導の先生の車で聞きながら、マイク、スピーカー
アンプなどなど、「文化祭」に必要な機材を
買いに行きました。

「これがよかぁ〜〜〜！１５万！ギターアンプ！！」
「だめだめだめ！！！予算バリバリオーバー！！！」
「じゃあこれはぁ〜〜１２万！」
「だけん！ぜーんぶで１０万！これが限度！！！」

実際は、先生、自分の貯金叩いてまでして機材を
なんとか揃えてくださいました。

帰り、女性と男性コーラスの曲、「パラダイス」
が生の松原に暮れて行く夕日にすごく合ってました。

練習もままならないまま、本番！本当に練習した記憶
があまりなく、全員で合わせたのは本番の数日前って
感じでした。

本番は、文化祭のレベルというんでしょうか、高校生
並みにお化け屋敷だの、焼そばやだの、あったから
街の人達も本当に協力してくれて、最後に体育館での
僕らのライブの後、校庭でキャンプファイアーを
やったり、「フットルース」のサントラで先生も
生徒も適当に踊ったり、まだまだ残暑の中でしたが
良い思い出の一つなんです。

初めて、たくさんの人の前に立ち、プレイした快感は
やがて僕を導きました。幼稚園の金太郎とは、盆踊り
の大都会とはちがう、”自分たちでやったぞ感”が明ら
かに胸にありました。あの気持ち。そう！この気持ち！

早く、歌いたい！みなさんの前で！
９月の暑さは、なんだか僕を初心に帰らせてくれます。
すべてをさらけ出すようにみなさんに受け取って頂ける
歌を、本物の歌を、歌いたい、そんな気持ちでいっぱい
です。

それでは、みなさんの明日が良い一日でありますように
また、あした。



　　　　　　　　　　　　謙太郎